高速化技術が詰まってる

ゲーミングWiFiルーターなど個人ユーザー向けのネットワーク製品は海外メーカーが強く国内メーカーは劣勢が続いている中、BUFFALOからメッシュネットワーク製品がリリースされました。各大手海外メーカーが一通りリリースし終わった後に発売されたことで注目度は低いですが他の国内メーカーが参入してこなかったジャンルに挑戦したという意味では価値があると言えます。そこで今回はBUFFALO製のメッシュネットワーク製品についてご紹介します。

残念ながら親機と子機は専用機で価格も高い

多くのメーカーが同一個体を複数設置し、親機と子機を設定で入れ替え可能なメッシュネットワーク製品を主流に開発しています。しかしBUFFALOは親機専用機と子機専用機という従来通りの古い設計なため導入する際は必要な製品数の見極めが重要です。製品価格も親機は2万円後半、子機は1万円前後と競合他社よりも高額な上、子機を追加購入する際は1台単位でしか購入できず最大構成である子機10台分の導入コストは非常に高額です。他社のように子機を複数台のセットにして割安で購入できる販売パッケージがないことは大きなマイナス要因と言わざるを得ません。

専用親機の通信速度は競合製品と同等

親機専用機種は指向性アンテナありモデルWTR-M2133HPと指向性アンテナなしモデルWRM-D2133HPの2モデルがリリースされています。指向性アンテナ採用モデルはユーザーが電波環境を改善したい方向に向けることができ、メッシュネットワークを構築する際は効果を発揮します。通信速度は一般的なWiFiルーターと同等で競合他社のメッシュネットワーク製品とも差はありません。

専用子機WEM-1266はWANポート非搭載

有線LANポートは搭載していますがWiFi未搭載の機器へ接続するネットワークコンバーター用です。子機同士の通信はWiFiのみで行われるため既存の有線LANケーブルが利用できる環境だとしても活用できない点は海外メーカーに劣っています。

BUFFALO製メッシュネットワークの強みはIPoE対応

海外メーカー製のネットワーク機器はグローバル展開のため日本特有のインターネット事情を考慮した仕様にはなっていません。この点BUFFALOはIPv6 IPoEやIPv4 over IPv6などの高速化技術に対応しているため個人ユーザーが導入するに当たって必要な機能が揃っています。しかしフィルタリングは別途有償のiフィルター、セキュリティ機能は基本的なものしかないため小さな子供がいる家庭では追加費用が必要な点には注意しましょう。

製品価格とスペックが災いして本格的なメッシュネットワーク構築には難あり

メッシュネットワーク子機10台の最大構成では13万近い購入費用がかかる上にWiFi接続可能な台数は20台とスペックが低く、一般家庭用製品の域を出ていません。3世帯住宅やWiFi利用機器が多い環境ではスペックの低さから十分な速度を得られないことも考えられるためBUFFALO製品を購入する際はよく検討しましょう。中継器では能力不足で本格的なメッシュネットワーク製品を導入するまでもない、小規模な構成が向いていると言えます。正直、この価格帯のルーターを買うくらいならパソコンにお金をかけたほうが快適です。現実的なところだとゲーミングPC辞典でおすすめされているデスクトップから15~20万円の製品を買いつつ、普通のゲーミングルーターを揃えたほうがいいです。

まとめ

国内メーカーで唯一メッシュネットワーク製品を手がけたという意味では大きな一歩ですが、価格やスペックは競合他社には及ばず万人受けする製品ではありません。しかし手軽に小規模な高速メッシュネットワークを構築するという目的なら十分能力を発揮できるため、中継器とメッシュネットワークのどちらかにするか迷っているなら有力な選択肢の一つではないでしょうか。